40代のライフプランニング、ステップ3で「守り」の基盤を固めたら、いよいよ未来の目標を叶えるための「攻め」の資産形成を始めましょう。
ただ漠然と貯金するだけでなく、お金にも「働いてもらう」ことで、将来の資産を効率的に増やしていくことができます。
4-1. 長期・分散・積立投資の3つの原則
資産形成を成功させるための王道は、以下の3つの原則を実践することです。
- 長期
- 投資は短期的な値動きに一喜一憂せず、時間を味方につけることが重要です。10年、20年と続けることで、複利の効果を最大限に活かすことができます。
- 分散
- 1つの銘柄や資産に集中するのではなく、国内外の株式、債券など複数の資産に分けて投資します。これにより、特定のリスクを軽減し、安定したリターンを目指せます。
- 積立
- 毎月決まった額を定期的に投資することで、購入価格を平均化できます。価格が下がった時には多く、上がった時には少なく買う**「ドルコスト平均法」**の効果で、リスクを抑えられます。
4-2. 賢く活用したい2つの制度「NISA」と「iDeCo」
40代からの資産形成では、国が用意した税制優遇制度を最大限に活用しましょう。
- 新NISA(つみたて投資枠)
- 毎月の少額から積立投資が可能。
- 投資で得た利益(運用益)に税金がかかりません。
- 非課税保有期間に期限がなく、一生涯にわたって運用できます。
- 教育資金や住宅購入資金など、比較的短期~中期で使う予定のお金を貯めるのに適しています。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 自分で掛金を拠出し、運用して、将来年金として受け取る制度。
- 掛金の全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税が安くなります。
- 運用益にも税金がかからず、受け取る際にも税制優遇があります。
- 原則として60歳まで引き出せないため、老後資金の準備に特化して活用しましょう。
4-3. 自分に合った「投資の型」を見つける
投資には様々な方法があります。ご自身の目標やリスク許容度に合わせて、最適な投資の型を見つけましょう。
- インデックス投資
- メリット
- 手間がかからず、投資信託を積み立てるだけで幅広い銘柄に分散投資ができます。初心者でも始めやすいです。
- デメリット
- 市場全体の動きに連動するため、市場が下がれば資産も減少します。
- 向いている人
- 投資に時間をかけたくない人、長期でコツコツ増やしたい人。
- メリット
- 高配当株投資
- メリット
- 株式を保有しているだけで、定期的に配当金がもらえます。
- デメリット
- 企業の業績によって配当が減ったり無くなったりするリスクがあります。
- 向いている人
- 安定したインカムゲイン(不労所得)を得たい人。
- メリット
4-4. 証券会社を選び、口座を開設する
投資を始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。
- 手数料
- 運用コストや売買手数料が安いネット証券がおすすめです。
- 商品ラインナップ
- 投資したい商品(投資信託や株など)が豊富に揃っているか確認しましょう。
- ツールの使いやすさ
- 初心者でも使いやすいスマートフォンアプリやウェブサイトを提供しているかが重要です。
まとめ
40代からの資産形成は、始めることが何よりも重要です。
少額からでも構いません。まずは無理のない範囲で、**「長期・分散・積立」**を意識して一歩踏み出してみましょう。その一歩が、将来のあなたの選択肢を大きく広げてくれます。
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